古いものには見る者に何かを残すような、そんな印象があります。
人で言えば貫禄がある、存在感がある…という表現があてはまるかもしれません。
同じ箪笥でも、どこか違う雰囲気があるのは、
人の言う「個性」があるからなのでしょう。
形が違う、綺麗さが違う、もっと大きく「デザインが違う」というと
もちろんそれが「個性」の一つとしては、とても大きな役割を担っているのは事実です。
ただ、その箪笥の歩んできた道のりは、箪笥に浮かぶ杢目の模様と同様に、
まったく同じものが出てこない、唯一無二の味わいとしてでてきます。
逆に同じ形の同じ装飾のされたものでも、ただ古いだけではなく、その古くなる
過程もまた、見るものに何かを伝えてきます。
指輪は出来たときにはぴかぴかで、
お二人の想いからはじまる、
沢山の人々の手で作られた道のり、輝きがあります。
そしてそこからリングの個性をさらに導くのは、
お二人の未来なのでしょう。
今日も箪笥は、お二人の未来を夢見ながら、佇んでいます。
銀座店 山内
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