雨が降り、風が吹いた後には、爽やかな日の光がとても
心地よく感じられる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。

季節のめぐりるその中で、
蝉の鳴き声、ひと心地をくれる涼風、
花火大会のどこかわくわくした空気、
夏はやはり夏なのだなあと感じられることが多々あります。
動く季節を感じながら、後に続く季節に想いを馳せる「めぐり」に

「縁」

という言葉が浮かんできます。「縁」の中では運命が静かにまわっています。

人と人の出会いは、沢山の可能性の糸からふとより分けられた、
ある種の運命といえるのではないでしょうか。
その運命、ご「縁」にまっ先に思い浮かぶお二人がいらっしゃいます。

鶴田力也様　ご夫妻です。

お二人との出会いは横浜でした。
私がお手伝いに横浜元町店に赴いていた時のことで、出会ったお二人は
リングデザインに限らず、歴史のお話も熱心に聴いて下さり、
リングとその先を見据えるお二人の熱意が伝わってくるようでした。
デザインのお打合せのお話が上がった際、本来は表参道のコンシェルジュであることを
お伝えすると、「これも何かのご「縁」ですね！」と、
表参道本店でのお打合せをご希望されるという、嬉しい限りのお言葉を頂きました。

その表参道本店でのフィッティング（製作途中のリングを見て頂く機会です）
の際にも、「お呼びしますので、少し席を外していただけますか？」
とおっしゃられ、リングの内側に入る文字をお二人で真剣に決めておられたのが、
非常に印象的でした。

人と人との縁をとても大切され、想いを織り込んでいく素敵なお二人。

お二人のリングの内側には一番最初に指輪を作るきっかけになった、
横浜元町店にお越しになられた日付が刻字されております。
指輪記念日に、お二人の周りの人たちへの優しい想いが込められて…

このお二人のお話の始まりは、もう半年程も前のことです。
実は、奥様がこのことも含めたお式が無事終わるまでの道のりを
ブログに書いておられ、コンシェルジュ一同も読ませて頂いておりました。
そこにはお式に至るまでの出来事が、時に悩んだり時に喜んだり感動したり…
と表情豊かに書かれており、コンシェルジュもたくさんの教えを頂いた内容でした。

つい最近、ブログの内容が一つの物語から、お二人の新しい第一歩へと結ばれました。
この機会に重ねて、お二人とそのご「縁」に感謝をしたいと思います。
ありがとうございました。

そして私は今、銀座の空を見上げています。
これからどんなご「縁」が待っているのでしょうか。
夏に鮮やかに彩られる街を見ながらご「縁」を思うと、とても楽しみです。

銀座店　山内