日本という国は四季を感じることのできる国ですが、
夏といえば… 花火、風鈴、内輪、蚊取り線香、金魚すくい、浴衣、盆踊り、などなど、
様々な夏の風物詩が思い浮かびますよね。
そんな夏も、もう過ぎようとしている今日この頃ですが…
今回ご紹介するお客様は、
そんな夏の名残りを感じさせてくれる様なご夫妻です。
この時期、何とはなしにお二人の事がふうわりと想い出されました。
お二人は、1回目ご来店の際は、
お洋服でいらっしゃったのですが、
フィッティングにはお着物でお越しになり、
リングのお渡しの際もお着物でお越し頂いた、
とっても風流なお二人なのです。
もうご結婚はされていらっしゃったので、
お二つ目のリングという事で、お作り頂きました。
リング自体も、和の装いに合うようにと、
お二人らしいこだわりを詰め込んだデザインのリングとなりました。
「グリ彫り」という、彫りのあるタイプのリングなのですが、
リングをぐるりと見渡して頂くと、それぞれ違った表情が見えてまいります。
そして、リングの内側には、
かわいらしい「あるもの」を刻まれたのです。
そう!
この金魚です。(お二人がお考えになった金魚です。) →→→→
今では多くの人々に親しまれている金魚ですが、
日本には室町時代の末期に中国より伝わり、
その当時はとても貴重だったそうです。
そして江戸時代には、広く庶民にも愛されるようになったのです。
浮世絵に描かれたり、着物や小物の柄に登場するなどなど…。
人々の身の回りにどんどんと浸透していったんですね。
そう考えると、金魚にも長い歴史があるんですよね。
中国では光を受けて金色に輝くことから、
縁起の良いものとも言われているそうです。
お二人の良縁を結びながら、
リングの中を自由に泳ぎ回る姿を思い起こすと、
心和む想いがいたします。
今、お二人のお指に、リングはどの様に映っていますでしょうか…?
またお会いできます日を、楽しみにしております。
どうぞ末永くお幸せに…。
大阪店 細山
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