関西には、2010年に平城京遷都1300年を迎える奈良、
“千年の都”京都、という、日本を代表する古都があります。
その昔、最先端の文化や技術が集結し、都に華を添えていました。
現在でも、当時の最先端技術が伝統技術となって綿々と職人に受け継がれ、
街とともに息づいています。
そんな関西で生まれ育った私は、職人さんの作る逸品がとても大好きです。
私が愛用している品のひとつに茶筒があります。
京都にある「開化堂」さんの銅製の茶筒です。
明治8年創業の、日本で一番古い手作り茶筒屋さんです。
約130ある工程を経て、職人さんの手から誕生する茶筒は、
人とともに成長していきます。
と言いましても、背が伸びるわけではないのですよ(笑)
最初は赤銅の鮮やかな色なのですが、
人が触れていくことによって、だんだんと落ち着いた深みのある色になっていきます。
まるで子供の時の写真のように…。
また、蓋部分と胴体部分の線を合わせると、
蓋が自分の重みで沈んで行き、ぴったりと密閉されます。
機械では追い付けない職人ならではの精巧な技術が垣間見えます。
これから10年20年と暮らしていく中で、
どんな風に成長してくれるのか楽しみです。
杢目金屋がお作りする木目金リングも、すべて職人の手から生まれます。
金属を巧みに操り、生み出されるリングは、
なんともいえない風合いをまとい、
時とともに、段々と味わい深いリングとなっていきます。
人が作るからこそ精巧で、
人が作るからこそ末長く共に暮らしていけるものになる。
杢目金屋のリングも、
共に暮らしていくお二人に出会えるのを楽しみに待っています。
そして、リングがお二人の手の中で育っていく姿を、
私たちも楽しみに見守っています。
大阪店 柏木
コメントする